妄想恋愛小説
30代主婦真理子の恋愛妄想小説
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【2008/10/11 22:59】 |
5回目のデート-1
彼と本屋さんで待ち合わせした。
メールがあってから、10分程で彼が来た。

さっきラブホテル情報なんて見たもんだから少し照れくさいような気がしてドキドキしていた。
「今日、急に連絡くれるからビックリしたよ」

「ゴメンネ、大丈夫だった?」

「今日残業しちゃいけない日だからさ」
「そっか、そうだったね。」

「どっか、行きたいところあるの?」
「ノープランだったから、今どうしようかなって本見てたの」

「オレ今日さ、忙しくて昼飯食べてないんだ」
「じゃあ、ガッツリと食べられるところが良いね。」

「一先ず、そこの喫茶店行って良い?腹へってて思考回路停止してるわ。
俺フリーペーパー貰ってきたから一緒に見て決めよう。」

「うん。」


オープンカフェで彼はBLTサンドを摘みながらフリー雑誌を眺める。
ご飯食べに行く前に、腹ごしらえをする人は初めてだしこんなに腹ペコな大人も初めて見た。
でも、年下だから許せるし可愛いとさえ思える。

「ごめんね、誘っといて全然決めてなくて」

「いいよ別に。それより連絡くれたの初めてじゃない?無茶苦茶嬉しかったから。
それに、こういうのって男が全面的に決めるもんかなって思ってるから。
今日は真理子さんのファッショに合わせて・・創作中華料理ってどう?」

「全然ファッションコンセプトに中華風はないんですけど・・・・」
「あっそう?」 オレ中華食べたいからココにしよう」

「うん。いいよ、クーポン使えるね」


サイケ柄のワンピースだったから?
いやいや中華の要素は、ないと思うけど・・・・

お店に向かう時、スーツとワンピースでお似合いなような気がした。
最初は歳の差があってカップルになんて見えないんじゃないかとビクビクしていたけど
彼の猛アタックで自信がついてきているのか、そんな心配はしなくなった。
独身の頃のように、彼のファションに合うようなものを選ぶよう気をつけてるだけ。
すっと休日カジュアルの時は手を繋いでたいた。
「今日は腕を組もう」
って彼は腕を開き、アタシの手を自分の肘の辺りに促した。
あたしもそんな気分だったので嬉しい。

お店に着くと、カウンターの横並び席に通された。
彼の体は大きいので固定された椅子の間隔だとアタシと肩が触れる。
ビールを注文しさっきBLTサンドを食べた人だなんて思えないくらいの呑みっぷり。
肴にに中華クラゲの前菜やバンバンジーを創作したようなものを頼んだ。
キンキンに冷えたビールとよくあって美味しかった。

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【2007/09/07 17:23】 | 【拓也】5回目のデート | トラックバック(0) | コメント(0)
5回目のデート-2
考えてみれば2週間くらい会っていなかった。

「で、今日はどうしたの?最近家から出てないって。」
「家を出る用事がないから、家に居て2日間くらい家に居たら息が詰まってきたっていうそれだけ。 
そんなことにつき合わせちゃってゴメンネ。」 

「オレなら絶対に来るって思ってたくせに・・・」
「まあね。(笑)」


「でも、真理子さんは幸せだよな。家から一歩も出ないで安定した生活できるだから。
オレもまだ親父働いてるし、できるのかもしれないけどやっぱりそれとはまた違うよな。」

「確かに、専業主婦とか家事手伝いって便利な言葉だよね。それは認める。」

「真理子さん転職活動は?」


という話をした。
一通り、食べて飲んで喋ったがやっぱりココで帰るのはつまらない。
「もう一軒行く?」

「・・・・ボーリング行かない?アソコにボーリング場あったよね。」

「ホントに?イクイク〜 オレ会員だよ。真理子さんボーリング好きなの?」


歩いて7〜8分のボーリング場。都会にあるボーリング場は古くて小さい。
24時間営業なのにガラガラ。シューズをレンタルしはじめる。
4回目のデートのときスニーカー買ったから覚えてたはずだったけど
彼の28.5cmという靴のサイズに改めて少々ビックリした。
アタシも彼も真剣に投げた。アタシはボーリングは昔から好きだ。
すごく得意なわけじゃないけど適度に汗が流せて大勢でも少人数でも楽しめるのがいい。

2ゲームした。アルコールが入ってるのに相当な集中力で投げたので疲れた。
彼も汗だくだ。ロビーでジュースを飲んだ。
そろそろ終電を気にしなくちゃいけない時間だった。

駅に向かう途中、裏通りだったので誰も歩いていなかったし車も疎ら。
彼は右手に鞄とジャケットを持って、左手はアタシの手を引いて大股で歩き、アタシは小走りで急いでいた。

「真理子さん電車ある?駅から歩いて帰るの大丈夫?ホントは送ってあげたいけど。」

「大丈夫大丈夫、拓ちゃんは?」

「オレは全然大丈夫。」

「じゃあ、アタシも全然大丈夫。」


ホントに終電までには時間があった。
アタシは"じゃあ"という言葉の使い方が間違っていた。
彼は大股で歩くのをやめて、ゆっくりスピードを落としてこちらを向いて停まった。
それから手を離し、繋いでいた左手でぐっと抱き寄せられた。
一瞬何が起こったかアタシはよく分からなかったけど
彼の唇はアタシの前頭部の髪に触れながら
「誘ってくれてありがとう。今日はすごく楽しかった。」

と囁いている。彼の胸の鼓動が物凄い大きな音で鳴っている。

彼の足はだんだん開いて、肩幅より少し広い程度で止まった・・・
「???」
彼の大きな手がアタシの頬を包んだかと思うと顎をぐっと持ち上げ、気付いたら彼の顔が見れないくらい近くにあり、唇を吸われていた。
彼の整髪量の匂いと香水と汗の混じった匂いを感じながら、ねっとりとしたキスを味わう。
後頭部にピューっと冷たい風が吹いたような気がした。
多分ホントに風が吹いたのではなく、はじめてキスしたりしてドキドキするときは、いつもこんな風に感じる。
さっき、足が開いたのは身長差があるから、キスしやすくするために足を開いて背を低くしたのか・・・。
なんてことも気付いた。

彼の熱い舌を受け止めながらも、冷静にそんなことを考えていた。

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【2007/09/07 18:07】 | 【拓也】5回目のデート | トラックバック(1) | コメント(2)
5回目のデート-3
彼のキスはゆっくりで官能的だった。
アタシの予想では、彼は体育会系だし若いから性急な感じで、舌をいっぱい動かしてギュウギュウ押し付けてくるような、力任せの手荒いキスかと思ってたら。
予想に反して、ねっとりとまったりとあたしの口の中で何か探し物をしてるようなキスだった。
手は肩から胸をかすり、徐々にウエスト部分に下がり、わき腹から背中とお尻の間の辺りに移動していく。
反射的にお腹に力が入った。
悪くないキスだった。

唇を離して見つめると・・アタシは「ぶっ」っと小さく噴出してしまった。
何だかこの状況にも、彼のキスを堪能していた自分にも気恥ずかしい気持ちになって、笑ってしまった。
「何で?何で笑うの?怒ったの?」

と彼は心配そうに、でも楽しそうにギュウっとまたアタシを抱きしめ、アタシの顔を両手で軽く挟みもう一度軽くキスした。
「違う違う(笑)」

「何だよ?答えろ(笑)」

「良いキスだったよ。何かね、拓ちゃんのキスもっと体育会系なキスだと思ったから」
「はぁ?」

「もっと激しいのかなぁって思ってたけどすごく優しくてロマンチックな感じだったから」

「オレもう26だよ。高校生じゃあるまいし・・」

「そうだね(笑)」

彼はなかなか体を離してくれない。会話が終わっても体勢はそのまま。
「真理子さん、ホントはこのまま今晩ず〜っと一緒に居たい・・。でもそれは、ダメなんだよね」
「そうだね。無理・・・」

ゆっくりと体が離れ駅まで手を繋いで歩く。
アタシはそれから、駅で彼と別れた後も「ぽ〜っ」としていた。
もう一度キスの触感を思い出している。
幸い終電より1本早い電車は、すごく空いていて集中して思い出すことができた。
彼は今どんな気持ちだろうか。
何を考えているだろう。今度会うときの作戦を考えてるだろうか。

そんなことも思った。
家に帰ったとき、主人は寝てると良いなとも思った。

それにしてもキス位でこんなにも良い気持ちになってるアタシはどうしたんだろう。
確かに最近はキスしてないし、こんなに丁寧なキスは久しぶりだ。
結婚前は付き合っていようがいまいが、気に入った男とキスしまくった。
それなのに、1回のキスでこんなに良い気持ちになって楽しめるなんて・・。
アタシも安い女になったもんだ・・・・

 
 

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【2007/09/09 16:08】 | 【拓也】5回目のデート | トラックバック(1) | コメント(0)
密かな準備
帰ると、主人はアタシの希望通り寝ていた。
すぐにお風呂の追い焚きボタンを入れ、その間冷蔵庫のお茶を飲んで主人の食べた後の洗い物をした。
幸い主人は起きて来ない。こんな夢見心地のときに現実の世界の主人の顔は見たくない。

「そうだ、今日キスをしたってことは・・・その先に進むかもしれない。」
今日、本屋さんでデート本を見たときから、うっすら思い浮かべてたこと。
彼に、アタシの産まれたままの姿を見せるときが来るのかもしれない・・・。

アタシは体に自信がない。
身長157cm 48kg 体脂肪21% 数字を見ればそう太ってるわけじゃないけど足が太い。
服のサイズは上下とも9号サイズのはずなのに、細身のパンツはそのサイズだと太ももが入らないことがある。
運動は特にしていないので、全体的に引き締まるわけもなくだらしのない体だ。
それに30歳を迎えようとしている今、自分でも皮膚の弾力が失われていることはよく分かる。
20代前半は今よりも体重は多かったが、胸は大きくて、もっとくびれがあり、お尻も張りがあった。

・・・お風呂の湯船に浸かる前に全身が写る鏡の前で眺めてみる。
自分が想像していたよりずっと体の肉全体が下がっている・・・。
「こんな体を見せるわけにはイカン…(゚ц゚)゛」
もうすっかり、その気である。

それから家でできる体操や筋トレをしたり、ピラティスやヨガのDVDを買ってみたり、近所をウォーキングをしてみたりした。
食事も昼食は食べない、お米を食べない。もちろん間食はしない。
2週間続けたら、何とか3kg痩せた。ヒップは上がり、太ももは隙間が少し広くなったような気がする。

その間もメールや電話で話しをする。
彼は前にも増して、「好きだ」とよく言うようになった。
「今、ずっとこの前のことを思い出してた」
「すぐにでも会いたい」
「今度はビリヤード教えてあげる」


彼はどんな女の子と付き合ってきたんだろう。
少なくとも、アタシより年下の人が多いだろう。
年上だからってその女の子達に引けを取る様な体じゃいけない。
それが30女のプライドであり意地でもある。
いつ来るか分からない、その日のために準備をしておかないといけない女の嗜みだ。

  

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【2007/09/10 16:31】 | 【拓也】5回目のデート | トラックバック(0) | コメント(2)
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