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予約した時間まではわりと時間があったので、さっき食べたランチを消化するためにも、
インテリアや雑貨などが置いてある大きなお店の中を一緒に見た。 こういうお店は大好きだ。 料理が好きなこともあって、食器やキッチン雑貨は特に好きだ。 彼の実家は20年程前に建てた一軒家で、当時は珍しい欧風な感じなんだそうだ。 母親が庭弄りが好きで、そう広くもない庭いっぱいに花を咲かせていてお店に飾ったりするらしい。 家の料理はほとんど店の弟子が作った"まかない"を母親が店から家に運び、 それを兄と2人で食べていたそうだ。 ホントは母が作ったお味噌汁やしょうゆ味の煮物が好きだけど、母親もお店を手伝っていたので なかなか手料理を食べさせることも一緒に食べることもできなかったようだ。 だから3回目のデートのときのお弁当は物凄く喜んだのかも。 そんな話をしていたら、マッサージの時間も数分過ぎていた。 店に入ってガウンに着替えて2人でマッサージを受けられる部屋に通された。 ・・・?個室はお願いしてないんですが・・・?? たまたま空いてたので、どうぞ・・。とのこと。 予約したのは全身60分コースだ。 オイルマッサージではないので裸になったりはしないだろうと・・ ガウンを脱ぐことはないだろうと思って素直に入りました。 2人で足を温めるためのブクブクと泡の立っている機械の中に足を入れて座った。 「そういえばこういうところよく来る?」 「行きつけのお店とかはないけどよく行くよ」 「オレも結構行くんだけど・・・ でも針マッサージって言う類だったり、スポーツマッサージ治療みたいなところが ほとんどで、こんな可愛い綺麗なところには来た事ない・・緊張する・・・ 」「大丈夫。悪いようにはされないから(笑)」 そして施術台に誘導される。うつ伏せになって足からオイルを塗ってマッサージされる。 アロマオイルで、香油のハーブらしき良い匂いがする。 ・・・・???もしかして??という予想ができたけど マッサージが気持ちよすぎて横に彼がいることも忘れそうなくらいリラックスして 施術台の顔を入れる穴に顔を入れていた。 ![]() ![]() |
店の入り口のソファーでさっきマッサージしてくれたお店のお姉さんと話しながら出されたお茶を飲んで彼が待っている。
アタシは備え付けの化粧品で顔を直し、髪を直し少々時間が掛かった。 「ゴメンネ」 「気持ちよかったね〜。オレ初オイルマッサージ」 「そうだったんですか?」 「普通のおじさんがやってくれる按摩っていうの?マッサージはよくやるけど、こういうのは初めてで。」 「そうですか、お飲み物この中から選べますが・・・」 「じゃあ、温かいジャスミン茶で」 雑談をしながらアタシがお茶を飲み終るのを待って、店を出る。 車に戻ってすぐに、 「惜しかったな・・・真理子さんのサービスショットだったのにな・・・」 「もう、焦ったよ・・」 「まあ、俺達がそういう風に見えたってことだよね。オレは嬉しいけど。」 「アタシは、腹筋結構あるって言われて嬉しかったけど。」 何となく意地悪をしてみる。 「・・・・何だそれ?またそうやって上手いこと話を逸らすねえ・・・ っていうか、真理子さん痩せたよね。何で??」 「そうかな?別に何にもしてないけど」 脳ある鷹は爪を隠す?ちょっと違うな。とにかくそういう気分だった。 彼にダイエットをしてることを知られたくなかった。 彼の表情が甘い顔つきにすっと変わった。 そっと彼の右手が肩をつかみ肩甲骨からわき腹に移動して左手も添えられた。 向き合って腰を支えられてるような格好になった。 きっと、車の中はさっき付けたてのアタシの香水の匂いがほんのり漂ってるはずだ。 キスをした。結構長いキスだ。 唇を離すと何も言わず、彼は車を発進させた。 とりあえずあたしも何も言わずシートベルトを締めて、何も聞かなかった。 ダイエット ![]() ![]() ![]() |
車を走らせている間は終始無言。
「どこに行くの?どうするの?」 って行ききたい気持ちは山々だったけどその言葉を吐くのも野暮なような気がする。 すると川の近くの公園の夜間は開放されてる駐車場に車を停めた。 橋や川向こうのネオンが綺麗で夜景スポットでもある。 「ごめんね、不安だったでしょ」 「うん」 「ホントはこのまま真理子さんをホテルにでも連れて行こうと思って車出したんだけど さっきセクシーショット見たから欲情したって、やっぱり子供だって年下だなって思われるのも癪だし、 真理子さんに嫌われるの嫌だから止めた」 「うん、偉い」 「真理子さんさ、こういう話オレが聞かないと言わないけど今どう思ってる? オレとこういう状態だってことはどう思ってるの?」 「だって、好きだとか人妻は言える境遇じゃないから。 ホントはね、状況を楽しんでる。 拓ちゃんがこうやってアタシのことを色々考えてるのを見て感じて、 そして自分がこの状況の渦中にいてドキドキしてることも楽しんでる。」 「????」 「イマイチ意味が分からない・・。うんと・・・オレのこと好き?」 「好きだよ。でもアタシが結婚してる限り遊びでしか好きにならない。」 「???? 一から話して」 「あのね、もし独身で彼が居なかったら拓ちゃんのこと好きになって付き合って、長く続いて、 お互いその気持ちがあれば結婚するかもしれない。 でも、アタシは結婚しててこうやって会ってる事もこれからお付き合いするにしても お互いにどんなに好きでその気持ちに正直になろうとキレイ事を言っても、 やっぱり誰にも知られないように隠し通さなくちゃいけないの。 悪いことをしてるの。 アタシには『立場』っていうものがあるの。 どんなにお互いに好きでも、拓ちゃんを主人より大事に思うことはない。 だから、やっぱり遊びでしか好きになれない。 それに、多少は世間に対しての罪悪感もあるしね。 でも、女だから男性に優しくされたり、好かれることはすごく嬉しいことで・・・ しかも結婚してることも知ってるのに・・。 時々”アタシはそんなに魅力があるのかしら〜”って自惚れることもある。 そういう意味で楽しんでる。 あとは、この状況をドラマでも見てるような感じで第三者の視点から楽しんでる。」 「何となく分かった、旦那さんとは男女の仲じゃないって言ってたじゃん。 それなのに、罪悪感ってやっぱりあるの?」 「主人に対してじゃなくて、世間に対して。自分では世間体なんて気にしない方だと思ってたけど、 こういうことは何か・・・上手く説明できないけど別。 芸能人や政治家の男の人が女作ったり不倫したりってのは何とも思わないけど。」 「ふ〜ん。 オレは独身だし、その罪悪感や世間体っていうのを真理子さんの思うように感じることはできないけど、 一般論としては何となく分かる。 旦那さんより大事に思うことはないっていうのはちょっときつかったけど・・・ まあ、実際そうだと思う。はっきり言ってくれてありがとう。 昨日今日仲良くなった男より、一生共にしていく旦那を大事だと思うのは当たり前だし。 オレは、それでも真理子さん好きだからしょうがない。そういうところも含めて好き。 そういう、妙に理論的で社会的で賢いところ。なかなか、オレに落ちないからっていうのもあるかも。 ・・・・女性として真理子さんが好きだからやっぱりこれからも続けたい。 真理子さんが楽しいと思うようにこれからも優しくしていくし、理想のデートもする。 『世間』にもばれない様に協力するし困らせるようなことはしない。 だからせめて2週間に1回・・1週間に1回、俺と会う時間をこれからも作って欲しい。」 「ホントはそれなら、オレも他に自分を思ってくれる彼女作ろうっとって思ったでしょう(笑) 週1とか2って決めるのは、多分無理が出てくるだろうし精神的にもちょっと負担だから、 お互いに都合が合って、会いたいときに今まで見たいに会おうよ。」 「・・分かった。 ・・・っていうかなんで、そうなるの? そうやってなかなか信じてもらえないところも、口説き我意があるな・・・」 「男なんて簡単に信じませんよ。特に人妻と付き合おう何て人は(笑)」 強ち、嘘じゃない。わざわざ人妻と付き合おうなんて人は信用できない。 こんな風に疑って素直に喜べないアタシは人間不信か余程捻くれてるかもしれない。 ![]() ![]() |






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