妄想恋愛小説
30代主婦真理子の恋愛妄想小説
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【2008/10/11 23:16】 |
1回目のデート-1



平日の夕方駅で待ち合わせをして近くの和風の居酒屋に行った。
2人ともビジネススーツに身を包んでいたため、きっと仕事帰りの同僚とでも見られているだろう。
彼は高校生のときよりは肉付きはよくなったが、まだ細身という範囲内の体つきで、面長で細い鼻筋、
一重の円らな目と、少しふっくらした唇はあのときのままだった。

そこは何度か行ったことのある、少し落ち着いた和風居酒屋焼酎日本酒が充実している。
掘りごたつのテーブルに通された。
ビールで乾杯し、湯葉や特製サラダ、鶏肉の燻製などを注文した。

「この前は、お疲れさん。カラオケそっちの部屋はどうだったの?」
「あの日実家に帰ったの?○○くん、□□会社に勤めてるらしいよ・・・」

など、とりあえず共通の話をした。

そして、彼は今の仕事の話をした。
実家と奥さんのいる自宅と寝泊りは半々くらいという話を同窓会のときもしていた。

彼の節のある左手薬指はしっかりと銀色の輪っかで繋がれている。
「嫁もこの生活になってから、結婚してるから慣れたみたい。最初はブーブー言ってたけどね・・。」
今の会社に派遣社員で入っきてお付き合いをして2年前に結婚した奥さんの話をした。
「そうそう、赤ちゃんはいつ産まれるの?」
「まだ3ヶ月だからまだまだ先。」
「でも、何かあったときに近くに居ないと奥さん不安じゃない?」
「嫁の家族もあっちにいるからそうでもないみたいよ。」
彼は次男坊なので、実家にはお兄さんがいることになっていてそれで大学は外に出たんだった。
まだ見たことのない1つ年下の奥さんを想像した。
「真理子、子供は作らないの?」
「作らないわけじゃないけど・・・まだ母親になるって感じが全然しないしね・・
できたらもちろん産むんだけど、できないから何とも言えないなあ・・。」

「真理子の子供なんて想像できないよな・・真理子のママ姿も想像できないけど。」
「それは・・どういう意味?」
「深い意味はない。」
何だか急に淋しくなってきた。
もちろん彼のことは、大学生になって別の彼も居たし忘れていたし、自分は結婚もしたしこの前同窓会で
久々に会って懐かしい気持ちになっただけだ。
でも、もう別の女性と幸せな家庭を気付いて子供まで居る。
そんな彼に、少し嫉妬したしもう彼の中にアタシは居ないんだと思うと居た堪れないくらい淋しい
気持ちになった。
おつまみはほとんど食べずに、もうビールに日本酒の地酒を2合も飲んでいる。
彼はそれに合わせるように焼酎の水割りを飲んでいたが、アタシの方が断然アルコールの摂取量は
多いだろうし、彼がお酌してくれるのでピッチも早まり、完全に呑みすぎだ。
アルコールで頭が理論的に動かず感情的になっている。
そんな淋しい気持ちを持っていることを悟られたくないのもあって、途中でトイレに立った。
帰って来ると、
「真理子・・・大丈夫?オレさあ何か言っちゃった?」
「え?全然。・・ちょっと飲み過ぎただけ。」
「そういえば、お前と酒飲んだことなかったんだよな。
飲める前だったし・・・車も免許取る前だったし・・・この12年くらいで色々変わっちゃったよな。」

「そうだね。」
軽く沈黙がある。
「真理子、もう一軒行ける?」
「うん。」

   
【真理子の好きな日本酒】 宝山 超熟古酒700ml
【真理子の好きな日本酒】北宝 大吟醸 雪中花 1800ml
【岡田くんの焼酎】石川県 日本醗酵化成 焼酎虎の涙 31度 720ml (箱入り)

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【2007/10/09 10:47】 | 【岡田】デート | トラックバック(0) | コメント(0)
2回目のデート-1
1100HIT
またまた、知らない間に1000HIT超えてました・・。
たくさんの方に読んでいただけてとっても嬉しく思います。今後ともよろしくです



彼と前回と同じ駅で待ち合わせをして、セキュリティーソフトを買いに行った。
確実にオタクだとうと思われる定員さんに相談しながらひとつ選んだ。
そこで定員さんはアタシ達に”ご夫婦で1台のPC使ってますか”なんて言うので2人とも少し戸惑った。
適当にかわしたが夫婦か・・”とアタシは何となく感慨に耽っていた。
”拓ちゃんとはカップルに見えたこと
があったけど、岡田君とは夫婦なんだ・・・”
とひとりで、納得していた。

その後2人で食事をした。
彼が予約をしておいてくれたのはイタリアンのお店だった。
この前彼とはじめて2人でお酒を飲んだ。その時と同じような会社帰りに行くような居酒屋だと思っていたが、
ちゃんとテーブル席でナイフとフォークで食事をする最高級とまでは行かなくともオシャレなお店だった。
多分・・あまり覚えていないがこの前、ワインも好きだという話をしたんだと思う。
「真理子、今日はオレの奢りだからワインじゃんじゃん飲め
「こういうところで、じゃんじゃんってことないでしょう・・っていうよりココはお料理もすごく美味しいんだよ。」
「じゃあ、贅沢に料理にあったワインを頼もう
「いいね〜
料理に合わせて、ワインをソムリエの方と彼が選んでくれた。

「ねえ、今日はどうしたの?給料日?」
「別にそういうわけじゃないけど。オレだってたまにはこういう食事したいよ。」
「奥様と行けばいいじゃない。来年赤ちゃん産まれて、こういうところ来れなくなる前に。」
「まあね・・・そうなんだけど・・・」

その時はそれ以上聞いたらいけないような気がして流した。

料理は美味しかった。
よく雑誌に載っているお店だったがアタシはまだ来たことがなかった。
雰囲気もそう気取っているわけでもないし適度に客が入っていて心地よかった。
もちろん料理にも合うしワインばかりだったし、珍しいワインを試飲させていただいたりして、すごく満足した。

その後、彼の知っている近くのBARに行った。
ビールから日本酒、カクテル、洋酒なんでもあるが、日本風の作りのBARだ。
ワインも料理も美味しかったけど、こういう店が落ち着くな。」
といって、焼酎の水割りを飲んでいる。
焼酎が一番好き?」
「次の日残らないからね。前はビールだけだったんだけど腹に溜まるから炭酸無い方がいいな。」
「アタシもあんまり炭酸得意じゃないんだ。」
「年取ると好み変わるよな・・」
「岡田君、今の確実におっさんじゃん。アタシは元々得意じゃないの。」
「量が食べられなくなったり、油モノが続くと辛いとか・・オマエもあるはずだって。」
「一緒にしないでよ・・・。ダイエットのために油モノは控えてるの。」
「オレだけか・・・」
知らない間に、岡田君はおじさんになってしまったようだ。

真理子の飲んだワイン
  
『ヴィニディタリア・トレビッキエリ2000受賞』バローロ モンヴィリェーロ(Barolo)2000 赤イン-辛口
ヴィノ・デッラ・パーチェ(Vino della Pace) 1999アートラベル[Hidetoshi NAGASAWA]白ワイン-辛口
アルバーナ・ディ・ロマーニャ・パッシート 2003 白ワイン-甘口デザート

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【2007/10/13 12:19】 | 【岡田】デート | トラックバック(0) | コメント(0)
3回目のデート-1



久々に岡田君からのメールがあった。
「久しぶり。元気?」
突然どうしたんだろう?何ヶ月もあれ以来連絡がなかったのに・・・と
少々不審に思いながら返信した。
「元気だよ。最近仕事はじめました。」
「今度そっちいくから飯でもどう?仕事の話聞きたいし。」
「OK。大した仕事じゃないよ。いつ来るの?」
・・・少し躊躇したが別に断る理由もないし、やっぱり2人で食事ができる男性はたくさん居たほうがいい。

待ち合わせをして食事をした。おしゃれ割烹という感じの居酒屋だ。
少し疲れた顔をしていたがそれもまた味があって結構いい男だ。拓ちゃんとは種類が違ういい男だ。
「なんか、疲れたおじさんみたいだよ。」
「そりゃ疲れるわ・・・っておじさんはやめろよ。オレおじさんだったら真理子もおばさん(笑)」
「アタシは、永遠におばさんにはなりませんから・・・」
「ナンダそれ?」
お互いの仕事の話になった。
「お前もやっぱり専業主婦のできない性質の女だな。」
「自分でも十分それが分かった。でも今度は根詰めないようにするけどね。」
「まあな、真理子は”リアル働きマン”だっただろうからね。」
「(笑)あんなに仕事に熱意もないし、できないよ。」



それからもうすぐ産まれる岡田君の赤ちゃんの話題に切り替えた。
「奥様は順調?」
「うん、安定期になってからは調子いいみたい。妊娠中毒症がどうとか言ってたけど。」
「そういうこと、ちゃんと聞いてあげなきゃいけないんじゃないの?」
「聞いてないわけじゃないけど、右から左に受け流す?」
「ムーディーかよ でも自分の子供だもん心配になったりしないの?」
「心配じゃないわけじゃないけど、所詮男には何もできないじゃん。」
「そりゃ、具体的に何かするわけじゃないけどどんな女性だって初めての出産は怖いと思うよ。
何もできないからせめてメンタルケアしてあげるとかさあ、早く帰ってあげるとか、
自分の子供を奥さんに産んでもらうんだからって気持ちはない訳?」

「あるよ。正直それよりも、責任とるものが増えてしまったっていうかこのままどんどん人生が
進んでいくのがちょっと怖い気もするんだよな・・・」

「?」
「嫁と結婚して、うまくいかなくなったときに子供ができて今に至ってるからさ・・・
何となくうやむやになってて、もし子供ができてなかったら離婚してもっといい人生が始まってた
かもしれないな・・・とふと思ったりするんだよな。」

「それは、この場に及んで思っちゃいけないことだよ・・・
赤ちゃんが離婚の危機を食い止めてくれたんだと思わなきゃ、赤ちゃん可愛そうだよ。」

「オレもそう思う。」
結構ヘビーな話を聞いてしまった。

  

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【2007/12/09 01:56】 | 【岡田】デート | トラックバック(1) | コメント(2)
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