
最近元同僚からのお誘いが多い。
それは男女共に言えることだけど大勢の集まりに呼んでくれたり、後輩が相談だとかで、サシで飲んだり、ランチしたりお茶したりという感じだ。
アタシは知り合いは多い方がいいと思っているし、仕事以外でも繋がりを持ちたいと思ってくれていることは人徳だと思っているので、どうしても行きたくないとか用事があるとき以外は行くようにしている。
年が明けてから珍しい人から突然メールが入った。
「明けましておめでとう。久しぶりだね〜元気?近々メシでも行こう」元同僚(♂)で別部署で7年間働いて数回だけ一緒に仕事をしたことがある。
でも数回の仕事すべて衝突した。嫌な記憶が一気に蘇ってきた。
アタシも仕事では頑固だったが彼も相当な頑固者だった。
今はお互いの言い分も状況も見えるけど、その時は2人とも若くて自分の主張が一番正しいと思っていた。
そんなお互い尖っていた時に尖った同志だったのでもう最悪だった。
「おめでとう。…暇だからつでも声掛けてね〜」と、とりあえずそのメールには適当に返しておいた。
それからしばらく考えた。
どうして彼は突然仕事を辞めて随分経つアタシに連絡なんてくれるのか?
今更仕事の関係もないし、何を話そうというんだ?何か伝えたいことがあるのか?
辞める時もこれといって個別に挨拶しなくてもいいと判断できるくらいの間柄で実際に知らせなかったし挨拶もしに行かなかった。
他の元同僚などの話にも彼の話は出てこないし、彼からメールが来なければ忘れたまま思い出すこともなかったような人だ。
酔っぱらったか、何かの気まぐれでもしかしたら誰かと間違えてメールを送ったのかもしれないと思ってその後そのままにしておいた。
数日後…
「真理子さんへ。この前のことなんだけど○○日、夜メシでもどう?」
「○日は多分ダメだけど、□日ならOKです。」ホントに連絡がきた。こいつアタシとメシを2人で食べに行こうとしてる?
やっぱり信じられなくてメールアドレス間違えて登録してあるんじゃないかと思ったけど、ちゃんとアタシの名前が記載してある…
少々不審に思いながら食事の約束をした。

約束の日・・何となく釈然としないまま、仕事を終えて約束の場所に向かった。
転職した先ではスーツを着る必要は全くないのだが、何となくきちんと仕事しているように見せたかったのか久々にジャケットを着て出社した。
十分間に合うように向かったが、彼はもう待ち合わせ場所のスタバの前に立っていた。
同じ年で、入社した時は細身という印象だったのに今は中肉中背でものすごくお洒落でもなく、すごく高価な腕時計やスーツを着てるわけじゃないけど、彼に似合うものを身に着けていてそれなりに気を遣っていることはよくわかる。
今でも少し気の強い感じは残っているけど、少し和らいだような印象だ。
「久し振り」「おお〜、久し振り。急にごめんな。」「うんん。ちょっとビックリしたけど大丈夫。」そこから少し歩いてお店に入った。


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