

この前、かなり直接的ないい方だったが朋樹さんにある許可を出した。
もっと今まで以上にガンガンプッシュしてもいいかという申請に対して許可をだした。
でも、ほとんど今までと変化はない。
していることと言えばたまにメールや電話。
彼の仕事の合間にお茶やランチ、たま〜に仕事のお手伝いや夜、お酒を飲んでごはんを食べるくらいだ。
私が友達(男女問わず)していることと全くかわらない。
私もここんところ少し忙しく、彼の仕事も忙しかったので電話やメールはしていたが随分会っていなかった。
彼が家の近くに仕事に来るとの事で、お茶でも飲もうということになった。
コーヒーの美味しい古い喫茶店で待ち合わせをした。
「おお〜、ごめんなあ。」「久し振りだね」「髪切った?」「タモさん(笑)?」彼は、いつもと同じだった。
今してる仕事のことや、西村さんのこと、私が以前手伝ったお仕事のことや、友達のことなどを話した。
「今度、一日どっかいかない?」「一日?」「昼間からデートできない?」結構唐突な話の展開だった。
「どこに?」「例えば…ドライブして静岡にイチゴ狩りとか、蓼科とか南信州とか・・・・焼津にマグロ食べに行くとか・・・」「別に行けなくはないけど…」「あんまり乗り気じゃないなら、別にいいよ。ごめん変なこと突然聞いて…」ほんの一瞬だけど”し〜ん”という音が聞こえてきそうな沈黙の間があった。
それから大学のあのメンバーで集合かかってるよ、とかそんな話題で彼が繋いだ。
「あ゛〜…駄目だ。あのさあ、さっき突然変なこと言ってごめん。」「別に気にしてないから謝らなくていいよ。」「もっと、上手に何気なく誘えたらいいんだけどオレそういうの無理なんだなあ・・・
あのさあ、やっぱりオレ男だからさあ真理ちゃんと2人になりたいとか、少し遠くに連れ出したいとか、そんな風に思ってて何か考えがまとまらないまま誘っちゃったわ。
何か30過ぎた男がアホみたいだなあ・・中学生みたいだよなあ…何か情けないなあ」「(^◇^)笑、朋樹さんってもっと老獪な人かと思ったけど、そうじゃないみたい。」「?」「だって、最初会ったとき無口でクールな感じだったし色々考えて、人を読んだり話の2・3手先の展開まで見越して話してたり、色んなこと計算してるって感じの老獪さがあるのかなって思ったりしたけど違うのね。」「…計算はしてるよ。だけど”言いたい””伝えたい”っていう願望が先に来ちゃって我慢できないらしい(笑)」「だって、誘い方が下手くそだよ」「言うなっ」でも、これが彼の作戦だということは分っていた。
こんな風に純朴そうに見せて警戒心を解くという戦術…
実はモモエさんからちょっと聞いたことがある話とカブっていた。
見た目がクールで割と近寄りがたい感じなので近寄りがたいのは自分でもわかっているらしく、女の子の心を開くためにそんな話をするらしい。
アタシにもそんな安直な手を使うとは…アタシもなナメられたもんだ。
33歳にもなって、結構いい男の彼はきっと数多く恋愛をこなしてきただろうし、いろんなテクニックを知っているだろう。
そんなのに引っかかったふりをするのも面白い。
どんな展開になるのか、第三者の様に見るのも面白い。
だからアタシはこの作戦に乗ったふりをしてみることにした。
彼の出方を少々拝見することにする。



