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久々に岡田君からのメールがあった。 「久しぶり。元気?」突然どうしたんだろう?何ヶ月もあれ以来連絡がなかったのに・・・と 少々不審に思いながら返信した。 「元気だよ。最近仕事はじめました。」 「今度そっちいくから飯でもどう?仕事の話聞きたいし。」 「OK。大した仕事じゃないよ。いつ来るの?」・・・少し躊躇したが別に断る理由もないし、やっぱり2人で食事ができる男性はたくさん居たほうがいい。 待ち合わせをして食事をした。おしゃれ割烹という感じの居酒屋だ。 少し疲れた顔をしていたがそれもまた味があって結構いい男だ。拓ちゃんとは種類が違ういい男だ。 「なんか、疲れたおじさんみたいだよ。」 「そりゃ疲れるわ・・・っておじさんはやめろよ。オレおじさんだったら真理子もおばさん(笑)」 「アタシは、永遠におばさんにはなりませんから・・・」 「ナンダそれ?」 お互いの仕事の話になった。 「お前もやっぱり専業主婦のできない性質の女だな。」 「自分でも十分それが分かった。でも今度は根詰めないようにするけどね。」 「まあな、真理子は”リアル働きマン”だっただろうからね。」 「(笑)あんなに仕事に熱意もないし、できないよ。」 それからもうすぐ産まれる岡田君の赤ちゃんの話題に切り替えた。 「奥様は順調?」 「うん、安定期になってからは調子いいみたい。妊娠中毒症がどうとか言ってたけど。」 「そういうこと、ちゃんと聞いてあげなきゃいけないんじゃないの?」 「聞いてないわけじゃないけど、右から左に受け流す?」 「ムーディーかよ でも自分の子供だもん心配になったりしないの?」「心配じゃないわけじゃないけど、所詮男には何もできないじゃん。」 「そりゃ、具体的に何かするわけじゃないけどどんな女性だって初めての出産は怖いと思うよ。 何もできないからせめてメンタルケアしてあげるとかさあ、早く帰ってあげるとか、 自分の子供を奥さんに産んでもらうんだからって気持ちはない訳?」 「あるよ。正直それよりも、責任とるものが増えてしまったっていうかこのままどんどん人生が 進んでいくのがちょっと怖い気もするんだよな・・・」 「?」 「嫁と結婚して、うまくいかなくなったときに子供ができて今に至ってるからさ・・・ 何となくうやむやになってて、もし子供ができてなかったら離婚してもっといい人生が始まってた かもしれないな・・・とふと思ったりするんだよな。」 「それは、この場に及んで思っちゃいけないことだよ・・・ 赤ちゃんが離婚の危機を食い止めてくれたんだと思わなきゃ、赤ちゃん可愛そうだよ。」 「オレもそう思う。」 結構ヘビーな話を聞いてしまった。 ![]() |
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拓ちゃんとは私が仕事をはじめたのでなかなか会えなかった。 もともと月1回程度のペースだったのでそのペースが少々間延びする程度になっただけだが、 その間彼のことを考える時間や気持ちが仕事や別のことに向いていてもっと長く感じていた。 メールは彼が毎朝くれるが、電話は毎日のようにできなくなった。 そんな感じでこの数ヶ月過ごしており、あっという間にクリスマスの時期になった。 メールではクリスマス一緒に過ごせると返事をしておいたが、具体的な話は進んでいない。 彼はどうするつもりなんだろう。 普通のカップルと同じようにデートをしてプレゼントを交換して・・・なんていうベタな・・でも一番嬉しい過ごし方をするつもりなんだろうか・・・? 連休の前の日に、待ち合わせ日時と待ち合わせ場所が業務連絡のようなメールに乗せられてきた。 プレゼントは実は内心決まっていた。 手作りのマフィンかバターケーキと皮の手袋にしようと思っていた。 これまたベタだけど、そう気を遣うような高価なものでも困るだろうしやたら色気のあるようなものでもない。 ネクタイなんていうのも、海外旅行のお土産かホステスみたいで芸がないので、彼の大きな手も入る Lサイズの手袋にしようと思った。 会社の帰りにデパートに寄って男性ものの手袋を物色していた。 最近はとっても可愛い手袋が揃っててサイズも結構色々あるもんだと感心した。 やっぱりこの時期は、男性売り場でも女性の姿が目立つ。 彼はキャメル色のビジネスシューズをよく履いているから、キャメル色の皮の手袋にした。 レジも結構並んでいたが、ご丁寧にもクリスマス用のラッピングをしてもらって少し照れくさいような 気分になった。 話題のデコメール♪ 無料☆とり放題! 当日の朝、真理子黄金レシピのドライフルーツがたっぷり入ったバターマフィンを焼いて 待ち合わせの場所まで行った。 こんな日は何となくワンピースが着たくなるから、自分の事ながら不思議なもんだ。 もちろん、前日から主人には友達と遊んでくるということで全く問題ない。 友達が誰か、どこに行くのかなんて全く聞いてくる素振りはない。 主要駅ではない小さな駅の近くで待ち合わせた。 もちろん家の近くまで迎えに来てくれたり、もろにデートスポットとか人のたくさん集まる所で遊ぶのも いいのだけどその辺は彼も重々解っていて気遣ってくれる。 久々に彼の車を見た。 少しドキッとしたし、彼の鳴らしたクラクションの音自体にもびっくりした。 彼の車にゆっくり近づいて中を見ると、少し髪形が変わったけどいつもと同じ彼が居た。 ドアを開けて座るや否や、彼の腕は私の背中を引き寄せ軽いけど少し長いハグをした。 「真理ちゃん、すごい会いたかったよ・・。」 彼が付けていて、彼の体臭と一体化したいつものカルバンクライン ck-one の匂いが漂った。 「(笑)アタシも・・」 と動揺を隠して返した。 毛穴ヨゴレが残っていたら、その美容液は『ムダ』です 続きも読んでね。 ![]() |
アタシは彼の手をずっと握り締め後に付いて行った。 すると少し明るい部屋に対面式の机と椅子があり、普通の50代くらいのおばさんが座っていた。 「こんにちは、どうぞ。」 と向かい側の椅子を勧められた。 2人で座ると彼が話し始めた。 「占い。この先生ね、俺の名前付けてくれた人なんだけど細木数子なんかよりずっと信用できるよ。」 「あっそうなんだ・・。それならそうと言ってくれたらいいのに。」 「拓也くんのお母さんと知り合いでね、産まれたときに名前も付させて貰ったし・・進路のこととか 節目節目に拓也くん来てくれるのよね。 占いって訳じゃないんだけど、少し仏教や儒学の勉強してたからその訓えを少しお教えしてるだけなんだけど、よかったら診させてもらってもいいかしら?」 「はい・・・。」 少々躊躇した。彼のお母さんの知り合いなんて彼はどういうつもりなんだろう? それに、このおばさんにアタシの存在や素性が知れてもいいんだろうか?そういう仲なんだろうか? そもそも、アタシをココに連れてきて何を診てもらえということなんだろうか? でもやっぱり占いの類は好きだから拓ちゃんのことだけに限らず、アタシ自身の人生や本来の可能性 なんかについて診てもらいたいというのも本音だ。 まず名前、生年月日と出身地を伝え、おばさんは何やら丸い絵の書いてある図や表を見てそれから 顔や手相を診た。 彼は顔、手相だけを診られた。 「真理子さん、大丈夫。一応言っとくけどアタシは口が堅いから心配しないで。 それに、拓也くんがあなたをココに連れてきた気持ち解ってあげてね。 あとココで嘘はつかないこと。約束してね。」 「はい。」 すごくどきどきした。 「真理子さんは・・今30歳・・23歳のときにご結婚されて・・・子供は居ないわね。 奥さんには向いてるけど、お母さんには向いてない性質ね。 子供はできないわけじゃないけど、子供との縁がもともと薄いわね、ご主人もそうだわ。 あなたはすごく理論的な方で常識もあるしできた方だけど、少しやんちゃな方ね・・・。 頭がいいが故にリスクや危険を楽しんで、やりこなしちゃうところがあるわ。 そこが傍から見てると羨ましくて妬ましいと思われることもあって一目置かれたりして集団の 中では浮いてしまうことも多々ある・・・まあ、本人は気にしてないけど。 だから、集団の中の自分はとっても居心地が悪いので一人で居ることが多いしそれが気楽でいいと思ってる。 けど・・・元来寂しがりやなので、ず〜っと一人ぼっちでは居られないけど。面倒くさいわね・・ 仕事はやっぱり一人でできるものの方がいいと思うわ。 人が絡んでくると、あなたの才能や能力も消されてしまうし、あなたはわずらわしいと思って仕事事態に集中できないので何かフリーでやってみるとかっていう仕事だと本領が発揮できます。 親兄弟、親戚、家族とはず〜っと一生巧くいきます。もともと愛嬌のある方なので可愛がられるでしょう。 友達も浅く広くではなく深く狭くなので、深くお付き合いのある友達を大事にすることね。 あなたはこんな人だろうってところで人段落しましょうか。」 「思い当たる節がたくさんあったでしょ。」 「はい。丁度最近転職をしたんですが、あんまり合わなくてどうしようかな・・って思ってたところなんです。 別の勉強しながら、仕事しようかと思ってて。今の仕事よりはそちらのほうがいいってことですよね。」 「別の勉強って?」 「今は企業の事務職みたいなことをしてるんですが、どうも物足りないし遣り甲斐と言うものが見つけられないんです。 本当に好きなことは料理関係のことなんですけどそれと仕事とは別だと思って今まできたんですけど、 コーヒーやパンや雑穀や野菜の資格を取ったり何ができるか分からないけど、カフェや食料品を 扱うところで働きながら勉強できたらいいな・・・」 「食物関係ですね・・・いいと思いますよ。 お肉やお魚など生ものとの相性はあまりよくないですが、お米や小麦粉、あと根菜類との相性がいいです。」 「ええ?そんなことまで分かるんですか?」 「人間も動物も魚も”動物”という類になるんですが、その相性があまりよくないんです。 表面的に人とうまく付き合えてても本来人付き合いが苦手な方なんですよね。 調理をするときも、食材とのコミュニケーションですので”動物”とのよりも”植物”の分類のものを あなたが育てて別のものにしてあげるというスタンスの方がうまくいきますね。」 「なるほど・・・」 アタシは彼が居るのも忘れるくらいどんどん吸い込まれてしまった。 かんたん!海外ツアー検索&予約β ![]() |
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でも自分の子供だもん心配になったりしないの?」











