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![]() 食事も下げられて部屋でゆっくりしている。 アタシは少し日本酒を飲んだのでぼ〜っとして部屋から海を眺めていた。 「真理ちゃん、さっき言ったこと忘れないでよ。」 「ん?」 「あの・・・ストライクゾーンでっていう話。」 「ねえ、ひとつ聞いても良い?」 「うん。」 「そうやって言ってくれるのは嬉しいんだけどさ、アタシ一応人妻・・・なんです、が…。」 「解ってるよ。」 「解ってないよ。どうしようとしてるの?どうなるようにしてるの?」 「そりゃ、別れて俺と結婚してくれたらいいと思ってるけど、無理にとは思ってない。第一段階として真理ちゃんが俺のこと好きにならなくちゃ始まらないじゃん。だから、一段階目をクリアしようとしてるところ。」 「なんで?もしアタシのこと本当に好きになってくれたとしても、結婚してるって知ってたら普通やめない?」 「諦めようというか、良いと思ったけど誰にも言わずにフェイドアウトしようと思ったよ。大人だしさあ、それができると思ったけどオレ言いたいこと言わないと気が済まない質だからさあ、言って諦めることにしようと思ったけど、お前が変なこと言うから諦めきれなくなっちゃったっていうか・・ そうだよ・・お前が脈あるみたいな言い方するからこういうことになったんだ」 「アタシのせいってこと?で今よくない状況にあるってこと? その時も言ったかもしれないけど不倫する気もないし、旦那さんと別れる気はないよ。」 「今はそういう気持ちってことでしょ。これからどうなるか分かんないじゃん。」 「そりゃそうだけど…朋樹さん結婚しようと思ったことある? 結婚って結婚式挙げることじゃなくて結婚を継続している状態のことでとっても大変なことなんだよ。 それを解消するっていうのは、結婚する時よりもずっとずっと大変なんだよ。 その結婚状態を壊すってどれだけのことか分かる?」 「一般常識程度には分かるけど・・・・」 「確かにちょっと変な言い方しちゃったけど、自分に気がある男の人が居る方が気分がいいじゃん、ただそれだけ。今までみたいにちょっと遊ぶくらいの感じでチョコチョコ一緒にご飯食べたりこういやってデートするのは全然かまわないけど、もし本気でアタシと結婚したいっていうならアタシは困るし、応えられない。」 「女はずるいよな…自分で言っといてこうだもんな…。でも真理ちゃんはデートに誘うよって言って誘ったら来てくれたしどういうつもりなの?」 「…危うい感じを楽しんでるのと、朋樹さんが本気なのかどういうつもりなのか確かめに来たのもある。」 「なるほどね。真理ちゃん、結婚したいと思うのやめた。真理ちゃんと一緒に居る時間を沢山過ごしたいっていう方向にシフトする。…真理ちゃんと不倫したい。」 「今さっき、不倫する気はないって言ったでしょ。」 「さっきの結婚を解消するのは大変っていう話聞いてたらやっぱり重いし正直面倒くさいと思った。 でも真理ちゃんのことは好きだし、2人で一緒に居たいし…男だから真理ちゃんとエッチなことしたいと思う。 だから一般的な言葉で言ったら不倫したいってことにならない?」 「…ホント直接的な言い方だね・・。はっきりしてて気持ちいいけど。それは朋樹さんの要望でアタシはそうしたいと思ってないよ。」 「でもプッシュしても良い承諾は貰ってるよ。」 「それも、自分のことを好きだという男が居るのは、気分がいいから。ただそれだけ。」 「それでいいよ。オレが真理ちゃんを好きで居ると真理ちゃんは気持ちがいいんでしょ。それでいいじゃん。 別にオレは無理やり真理ちゃんとエッチするとかそんなことは考えてないし俺だって望んでないよ。 純粋に、真理ちゃんもオレのことを好きになって欲しくて…だから恋愛したいんだ。」 ![]() ![]() ![]() ![]() |
《キトサン》で毛穴・シワをカバー! 朋樹さんと約束していた日になった。 9:30に家の近くの少し大きな通りのファミレス前で待ち合わせ。 どこに行くのかも知らされてないし、何をするのかも知らない。 ”楽しませる”と意気込んでいたようだが、特にアタシは緊張もしていなかったし期待もしていなかった。 多分、今まであまり朋樹さんと2人で居て楽しいという気持ちはなく、また逢いたいとかもっと喋りたいという気持ちになったことはあまりない。 まだいまいち、朋樹さんがどんな人間なのか把握でききれてなかったしなぜ自分に興味を持ってくれてるかがずっと”?”のままだ。 ただ、一日時間と労力の無駄にだけはしたくないなあと思っていた。 考えてみたら初めて彼の車に乗る。黒のサーフだ。 今までは彼が家の近くに来てランチをした時は彼の車には乗ってないし、取材のときは帰りにお酒を飲むかもしれないからと地下鉄で向かったりしたからやっぱり初めてだ。 偶然だと思うが、アタシが付きあったり、若しくはいいなあと思う人はだいたい四駆に乗っている。 高校生の時にちょっとだけ付きあった大学生、大学生になってから付き合った人、主人も付きあってる時は四駆だった。それに最近付きあった年下など・・・まあ偶然だろう。 アタシは主人を見送った後、掃除機をかけ洗濯をして洗面所とトイレの掃除という日課を急いでして、身支度をし彼との待ち合わせ場所に向かった。 どこに行くかも何をするかもわからないので、チュニックにデニムを合わせた。 天気はいいが強風の中、暫く待っていると彼のサーフが見えた。 チカチカとランプを点滅しアタシの目の前で停まったかと思うと、彼がドアを運転席から開けてくれた。 「おはよ、後ろ詰まってるから早く乗って」 「うん」(いきなりそんな急かさなくても・・・・) と思った。 「おはよう。」 「おはよう。」 「朝早いの苦手?」 「別に早くないし、朝は得意だよ。何で?」 「無口だから。」 「そう?もともと。」 かなりぎこちない会話からのスタートだった。この時2人とも今日一日どうなることかと思っていた。 「今日さあ、日帰り温泉行かない?」 「いいねいいね、どこの温泉?」 「○○温泉。ここからだと1時間くらいで行けるでしょ。」 「うん、そうだね。」 会話が実にぎこちなく、何か一言言おうとするたびにいくつか頭の中で確認をしなくちゃいけないくらい言葉を選び、言葉数が少なかった。 「ねえ、真理ちゃん何か今日変じゃない?」 「そっちこそ。」 「そうだな…俺も変だよな…緊張してるのかなあ。」 「アタシ緊張してないよ。朋樹さんが緊張してるからこっちも口数が少なくなっちゃうんだよ。」 「うん、俺こういうデート久しぶりだったりするんだよな…ごめんつまらん?」 「つまらなくないけど、気を遣っちゃう。」 「そうだよな、まあ自然に自然に…ねえ、真理ちゃんいつ温泉行った?」 「それ何か番組の進行役の人みたいだよ(笑)温泉ね…去年九州に行ったよ。」 「へえ、それ本格的だね。温泉好きなの?」 「好きだけどなかなか頻繁に行けないから月1くらいスーパー銭湯行く(笑) 泊まりの旅行だと年1回海外か国内どっちかに行けたらいい方かな。朋樹さんは?」 「俺なんて泊まりの旅行ココ5年くらい行ってないよ。会社始めたりして結構大変だったからそれどころじゃなかったんだよなあ。」 「海外とかは?」 「最後に行ったのはトルコ。結構一人旅が好きでサラリーマンの頃は長期の休みが取れると一人でフラッと海外行って写真撮ったり放浪の旅してたよ。」 「あっそうなんだ。カメラとか写真好きなの?」 「プロを目指したわけじゃないけど趣味程度に好きだよ。仕事で使ってる一眼レフもデジタルなんだけど結構いいヤツなんだよねアレ。」 「へえ〜、いつも朋樹さんの撮る写真、美味しそうだもんね。」 途中コンビニに寄って飲み物を買ったりしながら、彼が予約を入れていた日帰り入浴+ランチができる宿に着いた。 続きも読んでね。 ![]() |
無料ダイエットモニター募集中 あれからも、引き続き電話やメールをして平日一日デートに行くことになった。 彼の誘い方はいつも唐突だった。 別の話をしてたかと思ったら、 突然言い出した。 「行くことにしたから、○日空けといて。」 「は?どこに、誰が行くことにしたの?」 「だ〜か〜らぁ〜、この前の話でさあ、オレとデートしてってこと。」 「ああ〜、突然だったから何の事だか分らなかったよ。 ○日か・・・・いいよ。火曜日はジムに行く予定だったけど別にいいよ。」 「よかった…。行き先は秘密だからな。」 「分かった。楽しみにしてる。」 「でもさあ、デートっていつもご飯食べたり、取材同行したりしてデートって言えばデートじゃない? 改めて、その”デートに誘う”って感じでもなくない?」 「お前はなあ、男心が分らん奴だなあ。 今までは”近くに来たからちょっと寄る”とか”仕事のお礼”とかそういう理由があるからたまたま・・みたいなことで誘えたけど、コレといった理由も用もなく誘うのは、ちょっと勇気が要るよ。 それに遊びに行くわけだからさ、やっぱりそれが本来のデートってもんじゃないの?」 「なるほどね…やってることは大差ないのにね。」 「あるある!あるよ。お前をを楽しませに行くんだから、失敗しないようにとか、気持ちの持ち具合が全然違うわ。」 「そんな、気張らないでよ。こっちまで何か緊張して心構えが要りそうじゃない。自然に楽しいことをしてたら楽しくなるし…」 「・・・・」 「ちょっと・・なんで黙るの?」 「まあ、緊張して楽しみにしててよ。」 「?」 きっともっと恰好よく誘えるんだろうけど敢えてこんな風に緊張したふりをしているんだろう。 どこに行くのかな・・・・緊張しないわけじゃないけど、緊張というよりワクワクした気持ちだ。 そして、その”デートの日”の2日前くらいにモモエさんとデートした。 約束していた前の晩のホステスのバイトで飲みすぎたのでお家に来て、ゆっくりランチでも一緒につくろうとの事だったのでモモエさんのマンションに初めて行った。 お家から材料を少し持ってモモエさん宅を訪ねた。 我が家もそんなに田舎ではないが、モモエさんはこの地区では一番の繁華街の端の少し静かなところの賃貸マンションに住んでいた。 「おはよう〜」 「おはよう〜、モモエさんすごい顔してるよ〜」 「でしょう…昨日シャワーも浴びずにメイクも落とさずそのまま寝ちゃって顔がむくみきってる…」 「二日酔いじゃない?」 「大丈夫。」 シャワーから上がったところだったらしいモモエさんは普段奇麗にしてるモモエさんとは別人だった。 ↓続きを読んでね ![]() |






















